出産後、産婦人科でのルーチン


詳細については入院する産婦人科から説明があるとおもいますが、ここでは主な項目に関して説明します。
この項目については、通常母子手帳の裏に書かれている内容ですので、良く読んでおきましょう。

ビタミンKシロップ投与

これは1970年頃、母乳栄養児が多く、かつ人工ミルクにビタミンKが豊富に含まれていなかった時代に厚生省が行った指導が今日まで生きています。
今日の人工ミルクにはビタミンKが豊富に含まれているため人工栄養児は必ずしもビタミンKの服用が必要かどうかは疑問の残るところではありますが、ビタミンK2の過剰摂取はそれほど副作用がないということと、人工栄養児のビタミンK欠乏についてその後だれも確かめていないということもあり、当時のままになっています。

新生児先天性代謝異常スクリーニング検査

・検査対象となる病気とスクリーニング対象疾患の発見率
(1974〜1998、東京都予防医学協会)

分類 疾患名 頻度
先天性アミノ酸代謝異常症 フェニルケトン尿症 1/55,000
メープルシロップ尿症 1/2,165,000
ホモシスチン尿症 1/1,101,000
先天性糖質代謝異常症 ガラクトース血症 1/360,800
先天性内分泌代謝異常症 先天性甲状腺機能低下症
クレチン症
1/8,500
先天性副腎過形成症 1/17,285

・検査を行う時期:第5生日時
・結果をお知らせする時期:1ヶ月健診時
・異常があった場合の対応
安い検査で偽陽性が多く(特異性が低いため)60人に1人は再検査依頼が来ます。(但し、無料です)
通常は1ヶ月健診までに電話でお知らせして再検査の予約を取ります。
二次検査でさらに追検査が必要と判断された場合は、当該地域の担当病院へ紹介されます。(地域によっては自治体から電話連絡があるところもあります。)

新生児黄疸・母乳黄疸

・血液中のビリルビンという物質が増え、身体が黄色く見えることを黄疸といいます。
・黄色人種のほとんどは生後間もなく生理的黄疸を起こします。
・生後7日以内のひどい黄疸をほっておくと稀に脳障害を残す場合があるため、入院中は黄疸検査を行います。(生後30日を越えた成熟児の黄疸はこのかぎりではありません)
・光線療法(光線療法を行う頻度は全出産の5-7%程度です。)
・緑色の光を全身に当てるとビリルビンが尿や便に排泄されやすくなります。
・生後7日以降の黄疸はあまり重要視しない傾向にありますが、退院後赤ちゃんの黄色さ(特に手足の黄色さ)が増強していると感じる場合は小児科または出産施設を受診してください。
・母乳によって黄疸が1ヶ月ほど続く場合がありますが、軽い黄疸は異常ではありません。

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