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医師向け特別講演(大阪)

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2/3土曜日、大阪スイスホテルにおきまして、大阪方面で発達障害診療を実施しておられる小児科医、児童精神科医の先生方を対象にしたADHD新薬のインチュニブに関する講演会を行ってきました。

定員25名の予定が希望者が増え50名となったために急遽会場を変更したそうです。


インチュニブの安全な使用方法や、特徴について分かりやすく、丁寧に、解説してきました。

インチュニブというお薬は、集中力を高め多動衝動を改善させるだけのコンサータとは違い、それだけではない様々な効果(感覚過敏、不安、怒り、トラウマ、睡眠障害(過眠・不眠等)を改善させるといったような)を合わせ持ったお薬です。専門医がコンサータとすれば、インチュニブは総合医、ジェネラリストといった感じで、ADHDの薬というより、発達障害のお薬と言った方がその特性をよく表せていると思います。また、コンサータとの相性も抜群で、ドイツでアトモキセチンのシェアが減ったというのも頷けます。

ただ、投与方法にコツが必要で、添付文書通りに処方してしまうと、すぐに副作用で飲めない状況を作りだします。今回の発表はそうならないための処方方法、コンサータと併用する場合の注意点について、詳しくお伝えしました。

また、もともと降圧薬として使われていたという経緯から心臓に対する影響を心配して処方しない医師がいるという事を聞き、小児循環器医の視点から、既存の薬と比べると、いかに心臓に負担の少ない、安全な薬であるかについても病態生理を含めご説明してきました。

ご清聴いただきました先生方からは大変御好評を頂いたそうで、次回奈良、仙台にて、もう一度医師向けの講演を依頼されました。

本公演の内容は、日本小児精神神経学会雑誌 2023年1月号に掲載されていますので、詳しくは文献をお読みください。

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コメント

コメント一覧 (3件)

  • 以前から、先生のブログ記事を時々 読ませていただいていました。
    今、まさに、息子が、様々な状況を得てコンサータからビバンセへ。あるいはコンサータへ戻すのか。
    そしてインチュニブを併用して服用しようとしています。
    ですが、インチュニブによる眠気の副作用を気にして、服用しきれずにおります。
    この内容を読んで、一体どんなコツがあるのか、
    飲む時間、量? 間違えて 眠気で断念してしまいまそうです。
    何か ヒントがありましたら、お教えいただけないでしょうか?
    よろしくお願いいたします。

    • これ、内容が複雑なので、このツイートを医師に見せて、この文献を読んでもらってください。https://twitter.com/ikomaiin/status/1613681633454075904?s=20
      この時の講演内容を論文にしました。2023年小児精神神経学会雑誌1月号に載せています。
      主治医が学会員でない場合でも、武田製薬のMRさんに医師から頼めば、文献を届けてくれます。

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