和歌山市 (JR和歌山駅近く)にある小児科 ・ 内科 医院,小児科 専門医、臨床内科専門医がそれぞれ担当, 循環器 ・ 呼吸器 ・ アレルギー , 発達障害 ( ADHD ), トラベルクリニックにも対応

SNS被害とスマホ依存

SNS被害とスマホ依存

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 先日、大阪小児科医会主催のこどもの心相談医研修会で行われた『スマホやネットに潜む危険』というお話を聞いて、当院でも発達障害児のスマホ依存の相談はよくあるのですが、大概は、ネットゲーム、普通のゲーム、動画を見続けて困るという程度でした。

困っている原因はゲームやSNSなのか?

 こういった相談を受けた場合、まず考えねばならないのは、卵が先か、鶏が先か理論でもあるのですが、ゲームやSNSにのめりこんでいるのが、原因なのか?、結果なのか?の考察は必要ではあります。

  1. 勉強を避けるためにゲームをする場合(宿題やテスト勉強はやらない事が多い)
    1. 勉強に対する困難さが通常人と同じか、学習障害などがないのか?
    2. ADHDなどの集中力不足があるのか?
  2. 学校を避けるためにSNSやゲームをする場合
    1. 社交不安障害や自閉的思考などがないか?
  3. 学校に行きたいが行けず、学校を休む結果として暇だからゲームやSNSをする場合(宿題やテスト勉強はやる事が多い)
    1. 起立性低血圧がないか(本当に学校に行きたい人は午後からでも行ける事が多い)
    2. 起立性低血圧に社交不安障害や自閉的思考が合併していないか(午後からの登校は嫌がる傾向が多い)

スマホ被害

 しかし、最近のスマホアプリの被害の実例では、主にストーカー被害に関する物が印象的でした。

 被害の多くは、Lineがらみが多いようです。Lineアプリは初期設定でスマホのアドレス帳とリンクするらしく、友達には自分の電話番号などのデータが記録されるようです。彼氏と別れたあとも、ラインにはそのデータが残り、新しい彼氏とラインした時に、新しい彼氏側に『友達かも?』が流れて古い彼氏に新しい彼氏ができた事がばれて嫌がらせを受けたという内容や、自分の発信内容の二次利用を許可している初期設定のため、不適切な内容をタイムラインに流すと、友達を介して拡散され、その部分は消せなくなる。プロフィール画像や名前、プロフィールに女児である事を推測するような内容は書かない方が良い事、投稿写真やプロフィールで、制服が写ると学校がばれてストーカー被害に合う可能性がある事、など、そうならないための初期設定について教えていただきました。

Lineアプリの設定方法のお勧め(特に女児にお勧め)

  1. 友だちの(自動)追加』、『友だちへの追加を許可』を外す
  2. プロフィールに顔写真は載せない、制服姿は×
  3. 性別の分かる名前ではなく、苗字にする
  4. ステータスメッセージには何も書かない
  5. アカウント→ログイン許可を無効にする。
  6. Facebook連携をしないようにする。
  7. 設定→プライバシー管理→メッセージ受信拒否をONにする。
  8. 設定→タイムライン→公開範囲→すべて非公開にしてタイムラインの使用はさせず、グループトークだけにとどめる
  9. もし、批判的な返信を返してきて、煽ってくる人がいる場合は、決して反論せず、無視する。

また、iOSやAndroidの設定では、連絡先アプリへの連携は切っておく事を勧められました。

ゲームのやり過ぎを管理する方法

iOSでは、設定→バッテリー→バッテリーの使用状況というところで、ゲームを1週間で何時間やっているか、確認する事が出来ます。

また、iOSでは、特定のアプリの時間制限など細かいペアレンタルコントロールが可能になりました。

しかし、最近の電話会社が提供するペアレンタルコントロールは通信の利用時間の設定が可能となっており、これなら、youtubeを1時間だけ見せるという設定が可能かと思われます。

また、それらを売りにした格安SIMカードも出てきました。

ゲーム機の場合は、Nintendo SWITCHのみ利用時間制限機能があるようです。

Wifiのペアレンタルコントロール

 家庭内でインターネット、メール全ての通信機能を時間で制限するために必要なWifiルーター・無線ルーター・無線LANのペアレンタルコントロールを紹介します。

 基本的にこの設定と電話会社側のペアレンタルコントロールのダブル設定でインターネット接続の時間を制限できます。

最後に

 ネットの時間制限は、親などが口頭で行うと、喧嘩の元となりますので、まずは、児と話し合って、時間を決め、ペアレンタルコントロールを設定して、時間で自動的に中断するようにします。
 親に中断されると怒るのに、自分で決めた時間で自動的に切れる分にはあまり怒ってこない事が多いです。

 時間の目安ですが、夜寝る前2時間以内はブルーライトによる睡眠ホルモン分泌不全の原因となるため、電子機器の使用は控えさせる事をお勧めしますので、ゲームやネットは、朝早く起きて行う方向にもっていく方が良いです。

 また、例外を認めないという姿勢も大事です。ペアレンタルコントロールで、例えば19時~20時までと決めていたとしても、『今日は、臨時で部活が長引いて帰ってくる時間が遅くなったので特別に19時半~20時半まで見せて』などと言われても、ペアレンタルコントロールを変更するのは大変ですし、もし解除して見させてしまうと、ADHDの衝動性の強い児は、20時半で中止といっても、『あと、もうちょっと!』で引き伸ばしてきて、無理やり中止すると、また喧嘩となります。何らかの都合で遅れた場合は、ゲームする時間は短くなる事をあらかじめ伝えておくべきでしょう。

 また、最悪、約束を破って使用した場合は取り上げる旨を伝えておくためにも、ゲーム機やスマホは、サンタさんや親からプレゼントされるのではなく、『親が買って、子どもに貸し与えているにすぎない』という設定で子供に渡すべきかもしれません。

 さらに、子供だけ我慢させておいて、親がネットをするというのは、喧嘩の元となりますので、親も同様に我慢するか、子どもの見ていない所でネットやゲームをするという事も重要です。兄弟も同様で、子供たちがネットやゲームをする時間は揃えるべきです。

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