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発達障がい児が運動会を嫌がる理由

発達障がい児が運動会を嫌がる理由

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季節は秋、ようやく運動会も終わりました。

 9月~10月と3月~5月というのは、発達障害児のご機嫌がすこぶる悪化する季節です。中には、これを期に不登校となるケースもあります。
 日本の気候の熱帯化を理由に、運動会を春に行う学校も出てきましたが、
機嫌が悪化する理由は….

3~5月クラス替え
9~10月運動会

があります。

 これらは、発達障害を扱う施設では有名な話ですが、運動会が嫌いな理由について細かく聞いていくと以下の要素が見うけられました。それぞれの成分別に整理してみたいと思います。
(※学校関係者の皆様は、以下に配慮できるようになれば、もう少し発達障害者の運動会参加率が上がるかもしれませんが、わざわざ年1回の運動会に参加させる必要があるのかと言われると、それほどないのかもしれません。しかし、参加させないながらも、不登校となってしまうと、家でゲームや寝たきりなどで概日リズムに悪影響を及ぼしますから、登校させて別メニューは必要かと思います。)

自閉症スペクトラム成分

大きな音が嫌

 自閉症副症状の感覚過敏のうち、音過敏からの理由です。火薬が爆発する音や、大きなマーチングの音、声援などを嫌っています。
 感覚過敏から考えると、裸足を嫌がったり、土で汚れるのも嫌がる場合があるのではないかと思います。

負けるのが嫌、うまく出来ないのが嫌

 発達性協調運動障害の成分からくる運動音痴からとも言えますし、こだわりの強さからくる負けず嫌いから来ていると考えると、自閉症成分も関係しているのではないでしょうか。
 徒競走で負けたり、ダンスがうまく踊れなかったり、組み体操でうまく出来ず周りに迷惑をかけたりなどを嫌がるようです。

約束通りでない、途中で止められる、スケジュールが乱れる

自閉症副症状である同一性への固執からくるもので、『ダンスの練習、あと1回だけ、しっかりやりましょう』などと、先生が言っておきながら、上手く出来ない児童がいると、『もう一回しましょう』などと、約束を破ったり、そもそも運動会の練習自体、臨時のメニューですので、嫌います。

不安障害成分

人込み、大勢に見られる

 おもに社交不安障害の基質からくるものと思われます。

他児が叱られる

 自分が叱られていないにも関わらず、大きな声で他児をしかりつけているところを目撃する事に対して恐怖を感じます。

他児が倒れたり、熱中症で嘔吐したりする

 これも、不安障害から来ていると考えられます。

注意欠如多動症成分

同じ事を繰り返す、他人がやっているのをじっと待つのが嫌

 衝動性が強いのに、他にやりたい事ができない

熱いから

 これも衝動性の成分でしょう、しんどい事、つまらない事に我慢できないのでしょう。

整列中に他児にちょっかいを出して叱られるのが嫌

 体育座りで、姿勢が崩れ、隣にちょっかいを出して、嫌われてというパターンだそうで、体育座りを止めて、椅子にしたとたんに運動会を嫌がらなくなったという子供がいました。

以上です。
希なものまで入れると、まだまだ他にも個別では多種類あるでしょう。学校側のアイデア次第で上手く対応できる部分もあるかもしれません。今後の変化に期待しています。

生馬(いこま)医院
小山博史
和歌山市吉田436
073-422-1458

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