生馬医院からのお知らせ
2008年6月20日(金)
百日咳と夏型ウイルスまっさかり

#1:流行中の感染症
夏風邪ウイルス(コクサッキーウイルス系)が優勢となっています。手足口病、ヘルパンギーナや胃腸炎、頭痛を伴う高熱などが症状です。

この1ヶ月はとにかく百日咳が多かったです。子供は血液検査させてくれませんのでなかなか確定診断できませんが、その親や祖父母の血液検査で陽性者が続出しました。検査会社の検査キットが品切れになってしまったそうです。

溶連菌感染症もちょくちょく見られます。

インフルエンザは6月11日に診断したA型が最後で今のところは見られていません。岩出方面でした。

湿った気候となってきていますので、そろそろ喘息の発症も注意です。

#2:日本脳炎ワクチン不足
昨年同様、今年も日本脳炎ワクチンが不足しているようです。接種希望の方は、まずはお電話を。

2008年5月23日(木)
冬型ウイルスから夏型ウイルスへの移行期
麻疹の発生は認めなくなりました。

#1:流行中のウイルス感染症
ウイルス感染では、夏の感冒ウイルス(コクサッキーウイルス系:高熱、下痢:ヘルパンギーナや手足口病)と冬のウイルス(感染性胃腸炎:嘔吐下痢、インフルエンザ)が混合して見られます。保育園で水痘小流行がおこっています。

#2:流行中の細菌感染症
細菌感染としては、咳嗽を主たる症状とする百日咳、クラミジア疾患や、感染性胃腸炎と紛らわしい細菌性腸炎(食あたり)が認められます。

岩出方面ではまだインフルエンザの発症があるようです。咽頭痛を認めない突然の高熱と治癒期の強い咳嗽を認める人は、インフルエンザを検査する必要があるようです。
2008年4月17日(木)
麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)暫定3、4期開始。
インフルエンザはまだ少しだけあるようですが、減少してきました。感染性胃腸炎(嘔吐、下痢、発熱)が若干増えています。花粉症、喘息発作も増えています。
水痘も流行し始めています。

#麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)について
以前お話した、麻疹風疹混合ワクチン暫定3、4期がスタートしました。詳しくはこちら
中学1年の人はこの機会を逃すと次の接種はありませんので、注意してください。中1と高3で接種するわけですが、中1で打てなかった人は、高3で打てると勘違いしている方がいます。この制度は5年で終了する暫定制度ですので、中1の人が高3になる頃には、この制度は終了しています。
麻疹と風疹両方に罹患暦のある方は対象外ですが、どちらか1つだけに罹患暦のある方は対象内で、麻疹風疹混合ワクチンを接種することになります。
風疹ワクチンは妊娠中接種はできませんし、危険ですので、特に高校生以上の女性については、妊娠についてしつこく聞く場合があります。質問に気分を害されても、そういうワクチンであるという事をご了承ください。

#麻疹等、ウイルス抗体価測定について
4月から新しい職場または、大学に進学するにあたり、麻疹、風疹などの抗体価検査を希望する方が増えています。昨年の大学での麻疹流行を受けて入学前の検査を義務化している大学などが増えているようです。
それぞれの抗体検査結果から、実際に免疫力があるかどうか、もう一度ワクチンを受ける必要があるかどうかについて、当院での判断目安をお示しします。
 
検査の種類 ワクチンが必要と思われる値
麻疹抗体 IgG(EIA) 6.0~8.0未満
HI 16倍未満
PA 128倍未満
風疹 HI 16倍未満
ムンプス(おたふく) IgG(EIA) 8.0未満
水痘 IgG(EIA) 8.0未満

#和歌山市内、麻疹の小流行について
さて、先月お伝えした和歌山市内での麻疹罹患者ですが、まだ少し発症者がいる模様です。
紀ノ川の北側で発生しているようです。
下に麻疹の病状経過表を示します。初期の4日はカタル期と言って一般感冒と同様の経過を示すため、なにも言わずに医師を受診しても、単なる感冒と診断されてしまいます。麻疹に心当たりのある患者様はその旨を医師にお申し出ください。
2008年3月14日(金)
麻疹(はしか)発生に注意

毎年のことですが、春には麻疹の小流行があります。昨年は大流行しましたが、今年3月から3人ほど感染者が出ています。(年齢は中学生付近です)麻疹ワクチン未接種者は注意してください。最初の数日は鼻汁、咳嗽の感冒症状からはじまります。初期は診察しても麻疹という判断は出来ませんので、学校などで感染者が出たと知った時は受診時に申し出てください。麻疹ワクチンに関するビデオ。

そろそろ暖かくなってきていますので、感冒が減ってきています。ワクチンを接種するのに良い季節です。特に不足している日本脳炎ワクチンは夏が来る前に接種しておくことをお勧めします。夏になりますと、西日本に需要が持っていかれてしまいますので、入手困難となる可能性があります。

2008年2月16日(土)
インフルエンザの流行は・・・・

RSウイルスの流行もおさまり、単なる感冒性疾患となってきましたが、意外と咳嗽の強いウイルスが流行しているようです。発熱も1-2日程度で解熱しています。検出キットで検出できない種類なので、特定はできていません。

 インフルエンザA型の流行はおもったほど起らず、収束していく方向にあるようです。
ただし、まだ香港型がそれほど発生していないという事と、Bが少ないことから、まだまだだらだらとした発生はあると考えています。

 最近気温が急激に低下しました。雪がちらほら降る時もあります。こんな気温が低下した日から1週後くらいに感染性胃腸炎がぶり返して流行します。嘔吐がみられたら、まずは、イオン飲料を30分ごとにスプーン1杯~1口程度服用しつづけてみてください。嘔吐は12時間程度で収束することがほとんどです。イオン飲料は子供用イオン飲料が口当たりも良く、大人にもお勧めです。

2008年1月11日(金)
本年もよろしくお願い申し上げます。

インフルエンザは成人では依然流行しています。小児は一旦落ち着いています。どちらかというとRSウイルスのほうが、流行っている印象を受けます。
 今後インフルエンザ第2波(香港、B型)がいつ来るかという事ですが、2月から4月までの1ヶ月程度の期間が予想されます。


#1:麻疹風疹混合ワクチン追加接種の暫定制度について。
 さて、本年度から麻疹ワクチン制度が少し変わります。5年間の暫定制度が開始されます。
昨年の麻疹大流行によって、中学生以上で、1回しか麻疹ワクチンを接種していない方を対象として、もう一度麻疹風疹混合ワクチン(2回目)を公費で打ってもらう制度が和歌山市で本年度(2008年4月1日)から開始されます。
対象となる方の、生年月日は、H2年4月2日~H12年4月1日までの方です。この期間の生年月日の方は、公費で2回目の麻疹風疹ワクチンが打てると考えておいてください。

接種する時期は、中学校1年生または、高校1年生相当の時期1年間のみです。
自分の子供がいつ接種するのかわかりにくいので、当院または、保健所にお問い合わせください。


本年度(2008/4/1~2009年3/31)の接種対象者の生年月日は、H7/4/2~H8/4/1の方と、H2/4/2~H3/4/1の方です。

2007年12月14日(木)
インフルエンザ1回目ピーク

11/28の新聞でインフルエンザの全国的流行が報道されました。国立感染症研究所の報告がソースのようです。国立感染症研究所経由の情報は今まで1ヶ月ほど遅れたものでしたが、最近は速報性が出てきて、我々が協力して作成しているMLインフルエンザ流行前線情報DB での報告とほぼ同じスピードになってきているようです。

 私の担当している新南小学校でも学級閉鎖の相談が来ましたので、先月のお知らせで書いた内容どおり、学級閉鎖は3日が効果的と伝えておきました。

 国立感染症研究所の報告では、現在の流行株の詳しい比率は、AH1亜型(Aソ連型)239件、AH3亜型(A香港型)16件、B型2件とのことです。となると、正月休み後、人々の交流によって、A香港型が流行してくると考えられます。


 A香港の方が脳症を起しやすく、一般的にはキツイといわれています。実際、現在流行しているAソ連は、インフルエンザ薬や、漢方薬なしに、1-2日程度で解熱している人が多々おります。ただし、咳はしつこく残ります。また同時に流行しているRSウイルスも咳が激しく、両者が合併したダブル感染も認められ、多種の咳嗽を伴う疾患が保育園などで入り乱れている状況がうかがい知れます。

 さて、タミフルを使うか、リレンザを使うか、麻黄湯を使うか、なにも使わず風邪薬程度で耐えるか、患者様と相談の上決めておりますが、タミフルの使用量は昨年の70%程度と思ったよりタミフル服薬希望が多いようです。リレンザは吸入方法が難しく、タミフルを希望されるようです。



#ジェネリック医薬品について
薬には、先行医薬品、ジェネリック医薬品の2種が存在し、
 先行医薬品は製薬会社が特許取得しているため独占販売されている医薬品の事で、効果実績があり、薬価が高く設定されています。

 ジェネリック医薬品はその特許切れ後、他社が独自に製造し、厚生労働省の許可を得て販売しているもので、主成分は先行医薬品と全く同じですが、副成分は各社独自であり、副成分による主成分効果への影響には実績が少ないですが、薬価が先行医薬品の70%程度に低く設定されています。それぞれの問題点を列挙しますと、

利点 欠点
先行医薬品 ・効果に実績があり、安定している。 ・薬価が高い
ジェネリック医薬品 ・薬価だけだと一応安い(院内処方する医院だと安くなる。)
・副成分により服薬時の味が改善されている
・副成分が効果に影響を与える可能性がある。
・院外薬局では特別加算がつけられてしまい、処方料まで加えた場合、先行医薬品より高くなるという馬鹿なことが起る場合がある。

 小児科では薬の味付けも大きなポイントとなります。ジェネリックは味が改善されていることが多く、当院ではジェネリックが発売されると、全ての製品を味見して、もっとも好き嫌いの少ないと思われる味付けの物を一旦採用し、効果判定したのち、最終採用するようにしています。

 内科では、味は関係ありませんから、効果判定に主眼を置いています。血圧のお薬の場合、先行医薬品で安定していたのにジェネリックに変更した途端悪化する場合もあり、小児より効果判定がはっきり出る場合もあります。一般的に資本規模の大きい会社が作るジェネリックは効果も信頼できることが多く、当院でも参考にしています。
2007年11月16日(金)
インフルエンザAが小学生を中心に発生
10月22日から和歌山市内でインフルエンザAが見られ始め、いまや当院でも普通に認められるようになりました。現在の流行株はAソ連型で、例年なら年明けにはやるタイプが現在流行しています。

ワクチンには、A香港型に対する効果もありますので、ワクチンが間に合わなくて、インフルエンザに罹患してしまったあと、治癒してからワクチンを接種する意味はあると思います。どうせ年明けにA香港型が流行し、その後B型が流行しますので。

さて、インフルエンザにまつわる学会トリビアを集めてみました。

#1:タミフルとリレンザどっちが効くの?
 一般内科系の報告では(日経メディカル)リレンザはB型にも若干効果があるが、タミフルはB型に効果がないと報じています。

先日出席した近畿外来小児科学会での発表では、
 ・B型には、リレンザもタミフルも効果がほとんどない。
 ・A型に関しては、6歳未満で、かつ、39℃以上の発熱を伴う場合、両薬剤は有意に効果を発揮するが、それ以外の年齢や体温では、両薬剤ともに効果がない。という発表でした。ただし、調査対象人数は500人程度です。

 さて、当院では、リレンザはB型に若干効くと考えています。

#2:インフルエンザは家庭内感染が流行に大きく関わっている。
 小学生の子どもが最初に罹患後、もっとも家庭内感染を受けやすいのは、母親であり、感染する時期は、子どもが発熱してから2-3日(A型インフル)、2-5日(B型インフル)である。【日経メディカル】

子どもからの感染予防のため、家庭内で母親はマスクをして看病するべきである。

#3:学級閉鎖はインフルエンザ流行に効果的なの?
 ・学級閉鎖が効果的であったのは、金曜から土日を含め3日連続で行う場合のみであり、2日以下では効果は見られなかった。(近畿外来小児科学会

2007年10月22日(月)
温暖化の影響?

やっと涼しくなってきました。先月と同様に、感染症の発症状況は夏型と冬型の疾患が混在しております。
夏型は、今期夏から続いている胃腸炎系の症状を伴う発熱(エンテロウイルス系)、冬型はRSウイルス系です。これも温暖化の影響でしょうか?沖縄では夏の間もずっとインフルエンザが存在していたようです。季節から感染症の種類が予想しにくくなってきました。細菌性食中毒もまだまだ健在のようです。

さて、インフルエンザ予防接種が今月から開始しております。新型インフルエンザ対応ではなく、従来どおりのワクチンです。5歳~13歳の方で、昨年も接種している方は、1回接種にするか、2回接種にするかは、相談で決めております。

本土でのインフルエンザは9月初旬から関東地方でA型が認められています。本日神奈川県で急速に流行してきております。例年より1ヶ月程度はやい流行になるかもしれません。お早めにワクチン接種をお願いいたします。

2007年9月11日(火)
落ち着いています。

気温もやや下がり、特定の感染症の流行は今のところありません。

#1:現在みられている疾患
夏風邪系ウイルス(アデノウイルス、コクサッキー、エコーetc)と考えられる咽頭炎(発熱1-2日、咽頭痛あり)とRSウイルス感染症(1日程度の発熱~微熱、鼻炎、咳嗽~喘鳴)が認められています。1歳未満の喘鳴には注意してください。散発的に、水痘も認められています。

 少し前まで細菌性腸炎、属に言う食当り(おもにキャンピロバクター菌)が散見されましたが、気温が低下してきていますので、減ってくると思われます。病原性大腸菌O157も数例ありましたが、流行までは行きませんでした。

#2:注目されている事柄
 
日本脳炎ワクチンは供給不測が続いています。
 あわせて二種混合ワクチンも不足しております。(2種混合ワクチン不足は単にもともとの需要不足から生じた供給不足による現象のようです。)


#3:インフルエンザワクチン

昨年同様9月25日から電話予約または、窓口での予約を開始いたします。
接種開始は10月2日からの予定です。
本年度のワクチン株は大きな変更がありませんでしたので、13歳未満で2回接種するかどうかの解釈は例年通りとします。

#4:タミフルについて
タミフルの使用は正確な追加情報が出ていませんので、厚労省通達どおり、10代(10歳~19歳まで)の使用は控える予定です。5歳以上では、使用可能であれば、希望によりリレンザ(吸入するタイプの抗インフルエンザ薬)で対応していく予定です。

2007年8月7日(火)
食あたり(腹痛)に注意

#1:現在多く見られる疾患
夏風邪(発熱、嘔吐下痢、手足口病ヘルパンギーナなど)の流行は続いています。
りんご病(伝染性紅斑)も時に来院されています。

#2:注目されている事柄
・病原性大腸菌O157
 大阪で再びO157の発生が注目されてきています。
腹痛が強い場合は便の検査を行っておいたほうが良いと思われます。
腹痛強い場合は、便をラップなどに包んで持ってきてもらうと助かります。
※家庭で出来る食中毒予防

#3:その他
・タミフルの臨床研究難航
昨年、異常行動問題で注目されたタミフルですが、主任研究チームのメンバーが製薬会社から研究費を提供されていることを厚労省が問題視し、研究チームからはずした影響で、(研究者代役が見つからず)今年度シーズンにむけた臨床研究が無理となったようです。今年の冬もタミフルの恐怖報道が続く可能性もあります。(研究者代役はマスコミと厚労省から叩かれる可能性を考え、成り手が少ないといわれています。また研究費不足が解消されていないということも原因といわれています。)

2007年7月10日(火)
喘息と夏風邪

#1:現在多く見られる疾患
 主に、夏風邪(発熱、咽頭炎、嘔吐下痢、手足口病など口内炎が出来る疾患)と喘息が多く見られます。

#2:麻疹感染はほぼ終了。
 大阪では7月に入ってからも6人程度が感染していますが、ほぼ流行は終了となりそうです。
麻疹ワクチンに関しては、厚生労働省は9日、来年度から5年間の時限措置として、中学1年生と高校3年生を対象に、定期予防接種を追加する方針を明らかにしたそうですので、対象となる方は、来年度からなら無料で2回目の麻疹ワクチンを接種できそうです。

#3:日本脳炎ワクチンの不足。
 日本脳炎ワクチンの出荷体制の問題があり、現在流通量が極めて減っています。9月から再び流通するそうですが、それまでの間はお問い合わせいただいた方に、手に入り次第、連絡をさせていただいております

2007年6月15日(金)
麻疹流行は落ち着いてきました。

#1:麻疹感染について
 麻疹罹患の峠は越したようですが、まだ地道に流行は続いている模様です。
 麻疹風疹混合ワクチンの在庫は余裕が出てきました。この際、1回しか接種していない15歳以上40歳未満の方は、接種を検討してみてください。

#2:現在良く認められる疾患
 おもに夏風邪に属する(プール熱、手足口病、感染性胃腸炎)が増加しています。

#3:日本脳炎について
 日本脳炎の予防接種についてのお問い合わせが、ちらほらみられます。主な内容ですが、以下のような内容でした。


Q:『厚生労働省が日本脳炎のワクチンは危険なので、接種しないほうが良いと言っていましたが、接種のための紙が送られてきました。接種したほうが良いのでしょうか?巷ではそろそろ流行しそうだからしたほうが良いと噂されています。』


 実際、新型ワクチン承認まであと1年くらいという噂が出ていますが、どれくらいで新型ワクチンが市場に出回ってくるかは、正確には不明です。

 日本脳炎は感染しても発症する率は低く、感染者の100~1000人に1人が脳炎を発症します。ただし、一旦発症するとその死亡率は20-40%に上ると言われています。
 
 旧型ワクチンには脳炎(ADEM)を併発するリスクが1/70万~1/200万程度存在し、死亡する確率が1/1785万存在します。(ただし、この確率はインフルエンザワクチンとほぼ同等です。)

次に、日本脳炎の発生数ですが、
2005年:7名で、老人のみ
2006年:8名で、3歳児1人が発症し、重度の後遺症を残した。

2005年5月30日の、厚生労働省による日本脳炎ワクチン積極的勧奨の差し控え以降、3~4歳での日本脳炎ワクチンの接種率が激減し、その結果、ヒトの日本脳炎に対する抗体保有状況は、2006年度の0~4歳群でこれまでにない低い割合になっています

日本脳炎の好発地域は西日本です。和歌山での発生はありませんが、油断はできません。

よって、


A:定期接種の期限が迫っている方は、今期早急に旧型ワクチンを受ける事をお勧めします。(特に、5.5~6歳以上の方。)また、迫っていない方も、西日本での発生者数の増加が見られれば、接種を検討すべきと考えます。


日本小児科学会においては、日本脳炎予防接種勧奨の中止が短期間(1年前後程度)であれば、日本脳炎発生のリスクが高まることはないという見解を出しております・・・が、2年を越えてきていますので、そろそろ打ち始めたほうが良いと思われます。

 ちなみにWHOはどう考えているかと言いますと、
Acute disseminated encephalomyelitis(ADEM) temporally coinciding with JE immunization using the mous brain-derived vaccine has been reported at frequencies corresponding to 1 case per 50 000–1 000 000 doses
administered, but no definitive studies are available. Based on observations of a case of ADEM temporarily associated with JE vaccination, the recommendation for routine childhood JE vaccination has been withdrawn in Japan. However, the Global Advisory Committee on Vaccine Safety4 concluded recently that there was no definite evidence of an increased risk of ADEM temporally associated with JE vaccination and that there was no good reason to change current recommendations for immunization with JE vaccines.

 『マウス脳ワクチン接種後のADEM(急性散在性脳脊髄炎)に関しては、5万-100万接種で1例の報告があるが確定的な研究報告はない。日本ではADEMの事例報告以後接種見合わせをしているが、ワクチン安全性に関する世界助言委員会(the Global Advisory Committee on Vaccine Safety)の最近の結論は、マウス脳ワクチン接種でADEM発症リスクが増加する明確な証拠は得られておらず従来のマウス脳ワクチン接種奨励の勧告を変更する理由はない』
です。(原文はこちら

2007年5月10日(木)
ついに和歌山県内に『はしか(麻疹)』発生!

#ついに和歌山県内(海南市)で麻疹が発生しました。
 1歳以上で麻疹ワクチンを接種していない場合は、早急にワクチン接種を。
 麻疹の潜伏期は10-14日です。ワクチン未接種の方で、麻疹の患者と接触したと思われる方は当院来院前にお電話いただくか、来院時に窓口でご相談ください。

 6ヶ月以上1歳未満で麻疹ワクチン(自費)で接種する場合はご相談ください。

#6ヶ月~1歳未満での麻疹ワクチンについて
 生後12ヶ月以前は、母親からの移行抗体の影響でワクチン効果が充分に発揮されないおそれがあります。また、ワクチン接種は任意接種となります。調査によると生後4~6ヶ月で移行抗体はほぼ消失し、6ヶ月を過ぎても抗体が検出されることはまれであることから、通常9ヶ月から接種が可能です。
 日本では麻疹患者の約40%は0~1歳です。ワクチン接種に際しては家庭内や施設内の流行状況、患者との接触等を考慮し医師にご相談下さい。12ヶ月以前に接種した際には移行抗体の影響で効果があがらなかった可能性を考慮し、12ヶ月以降に定期接種として再度接種を実施することが望ましいでしょう。

麻疹ワクチンQ&A
流行状況マップ表示


2007年4月23日(月)
#1:麻疹(はしか)流行の兆し
#2:インフルエンザ小流行あり

#1:麻疹(はしか)流行の兆し
 昨年もこの時期麻疹の小流行が東京で起こりましたが、本年の流行拡大速度は昨年の2-3倍の勢いがあります。
ワクチン接種されていない方は、接種をお勧めいたします。
流行状況マップ表示

#2:インフルエンザ小流行あり
 大流行は去ったものの、今だ小流行はだらだらと続いております。
高熱と咳、または、高熱と腹痛などがある場合はご注意ください。

2007年4月13日(金)
インフルエンザ流行は終了

今月に入ってから、インフルエンザの流行は収束に向かい、過ごしやすい気温となってきました。

#緊急サポートネットワーク事業について
 2月に紹介しました、緊急サポートネットワーク事業のサテライトがやっと和歌山市でスタートとなりました。リンクを貼っておきます。
http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/060600/04rou/rou.html
 ご利用になられた方、使い勝手など教えていただければ、幸です。

#流行の感染症について
さて、現在の流行している感染症は、一般の感冒に加え、ロタ、アデノウイルスなどの嘔吐・下痢・発熱を伴う感染性胃腸炎、咳、喘鳴を伴うRSウイルス感染症で、そこに、喘息や、アレルギー性鼻炎などがまぎれています。ロタウイルスなどは、気温の低下と関係しており、最近の小流行は2週前に一旦急激に気温が落ちた為と考えられ、最近は暖かさが落ち着いてきていますので、小流行も、もう直ぐ落ち着いてくると思われます。

#その他
 本年4月から新南小学校の校医となりました。関係の方々、よろしくお願い申し上げます。

2007年3月16日(金)
インフルエンザ流行状況について

 先週までインフルエンザ罹患者数は増加傾向でしたが、今週に入ってから、低下し始めていますので、ほぼ、ピークに達していると考えており、あと1~2週で沈静化する気配です。

 タミフルに関する異常行動についての、不確実な報道により、患者様に混乱やパニックが引き起こされている感があります。

 報道されている自殺者の原因とされる異常行動は、親が止められる範囲内であり、本来の恐ろしいインフルエンザ脳症と比べる必要もないレベルと考えており、自分も、自分の子供にも飲ませています。ただ、報道されているケースは全て12歳以上ですので、本来インフルエンザ脳症を起こしやすい年齢ではないので、今年のインフルエンザウイルスに関しては、基礎疾患の無い方はタミフルを服用せず、自宅療養で4~7日間、38~39℃の熱に耐えて直す事は、それほど悪い選択ではないとも思います。親の責任と判断で、決めていただければ、私たち医師はサポートします。

 また、5歳以上から適応があるリレンザという抗インフルエンザ薬もありますので、希望される方には処方しております。
 漢方薬が飲める方には、希望により処方しております。

 直接ご相談ください。

 知っておいていただきたいのは、タミフルを飲もうが、飲むまいが、異常行動を起こす可能性は十分あるので、厚生労働省の通達のとおり、発熱後48時間以内は、患者(特に、力の強い子供(10~12歳以上))を1人にしないというスタンスは変えることは出来ないという事です。患者が暴れても事故を起こさないような部屋のセッティングが必要です。

2007年2月15日(木)
・インフルエンザ流行状況について
・緊急サポートネットワーク事業の情報

#インフルエンザ流行状況について。
 今月初め頃に和歌山市の外側で流行し始め、10日頃からは中心部でも発生し始めています。例年との違いは、A型の発生と同時にB型も発生しており、現在ほぼ同数の検出頻度となっています。症状はどちらもほぼ同じで熱と咳ですが、熱は思ったより低い例もあり、37.5℃程度の人もいます。通常B型が発生しだすと、流行期の後半とういうことになりますので、例年通りですと、今月から来月中旬でインフルエンザ流行は収束するのではないかと考えられます。ただし、散発的な発生は気温とは関係なく夏まで続くと考えています。(昨年は7月に沖縄でインフルエンザの小規模流行がありましたので。)

#緊急サポートネットワーク事業について
 緊急サポートネットワーク事業とは、 病児、病後児の預かり、急な残業、出張の際の宿泊を伴う預かり、緊急度の高い保育所等への送迎や預かり、などを希望する利用者(労働者)に適切なスタッフを紹介する事業です。
今までは、田辺市や海南市にはありましたが、和歌山市にはありませんでした。本年4月から和歌山市に
そのサテライトが出来るそうです。現在まだ出来ていないので、連絡先はありませんが、本年4月以降に和歌山市こども家庭課に問い合わせてみるとよいと思われます。事前登録が必要だそうですので、3歳未満の子供をもちつつ働いているご両親は登録しておくことをお勧めします。

2007年1月16日(火)
あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。

1/13日頃から和歌山市内でインフルエンザAが散発的に見られてきています。
大阪市内でのインフルエンザ報告が増加しており、今のところ当院では大阪市内で働いている方の感染が主ですが、そろそろ和歌山市内での感染も起こるかもしれません。
熱と咳のほか、下痢などの胃腸症状を伴っていました。もう少し症例が増えて、特徴があるようなら、追加報告させていただきます。

本年もよろしくお願い申し上げます。

2006年12月14日(木)
ノロウイルスについて

ノロウイルスについて連日テレビニュースで報道されています。

昔からあるウイルスなので、あまり恐怖心をもってもしょうがないとは思いつつ、かかるとつらい病気ではありますが、毎年流行るウイルスでもあります。
私も、2年前まで毎年罹患していました。

1歳未満はあまり症状が出ない事が多いです。
嘔吐もなく、下痢だけとか、下痢すらなく、便が白っぽくなるだけなどです。

1歳くらいを超えてくる時期になりますと、嘔吐、下痢が急激に出ます。
嘔吐は約1日で改善することが多く、下痢は7日~10日持続します。
毎年流行るので、保育所に通っている子供は、3年くらい連続で罹患しますが、かかるごとに免疫が出来、症状が軽くなります。

★予防方法
毎年流行るウイルスですので、一般人にとっては避けてばかりではしょうがない(免疫をつけておく必要がある)という所もありますが、飲食店関連で働いている方にとっては、食中毒とならないためにも予防は重要と思われます。また、免疫の衰えている高齢者の方にとっても予防方法は知っておく必要があるかもしれません。(かなり困難ですが・・・)

保健所では、一回の食事で大量の人に感染させた場合、食中毒として扱われます。
一方、保育所などで、1人づつ感染していった場合は、感染症として扱われます。
私の経験では、便の臭いを嗅いだだけで感染したと思われる症例がありましたので、家族で感染者が出た場合、家族内感染を予防することは、きわめて困難と考えます。

よって、数年罹患暦が無い方は汚物処理には、マスク着用が必要です。
汚物を触った後は、蛇口を手ではなく、肘で開き、流水で普通の石鹸でもかまいませんから、良く手洗いをすることが必要です。
アルコールでは死にませんので、塩素系で消毒する事が必要です。
キッチンハイターやミルトンなどが身近ですが、これらは金属に触れると錆びますし、手につくと皮膚角質が溶けてしまいます。

食品を扱う業務の方は安定化二酸化塩素が良いかもしれません。
安定化二酸化塩素は、アメリカFDAが野菜の消毒に認めている消毒剤ですが、舐めても毒性はなく、金属腐食性もなく、手あれもほどんどありません。
当院の待合室にある玩具や絵本も安定化二酸化塩素で1日1回消毒しています。
トイレの消毒も安定化二酸化塩素で行っています。
待合には、洗えないぬいぐるみは置かないようにしています。
また、消毒しにくい細かい玩具も置かないようにしています。

トイレにはオゾン発生装置で浮遊するウイルス量を減らすようにしています。

予防方法のリンクを示します。
http://www5.pref.aomori.jp/hoken/9207/cpub.html

2006年12月7日(木)
RSウイルス、アデノウイルス胃腸炎でてきました。インフルエンザは・・・

RSウイルスが検出されてきています。6ヶ月未満のこどもの鼻かぜ~咳嗽は注意が必要です。
また、6ヶ月を越えている児でも、犬またはオットセイの鳴き声のような咳嗽をする場合もRSウイルスの場合があります。鼻汁が多いのが特徴です。


相変わらず、ノロ、ロタウイルス性嘔吐下痢症は続いています。アデノウイルス胃腸炎は、嘔吐下痢に発熱を伴っていることが多いです。
いずれもウイルス性ですので、治療は水分補給を援助し、主に自力回復まちといったところです。

インフルエンザはまだ散発程度-------------
以前お知らせした以外では、六十谷あたりで、1人、南では御坊あたりで2例ほど検出されているようです。

2006年11月20日(月)
感染性胃腸炎の増加、インフルエンザはまだ下火

ようやく、寒くなってきました。
周辺では感染性胃腸炎が増加しています。
感染性という意味には、ウイルスと細菌が含まれています。

保健所の調査で、ノロウイルスが保育所などで流行していると報告されています。
臨床症状は嘔吐、下痢、発熱ですが、紛らわしいのが、細菌性腸炎(いわゆる食あたり)です。
この涼しい気候となっても、ちょくちょく食あたりは紛れ込んでいます。
腹痛が強めの方は、便培養でキャンピロバクターが良く同定されています。
 腹痛が強い方は便をアルミホイル~ラップなどで包んでお持ちいただけると幸です。

嘔吐初期は、水分補給(アクアライトetc)をこまめに行い、脱水を予防してください。お茶や、水だけですと、塩分が減少し、グッタリしてしまいます。
アクアライトが手元にない方は、とりあえず以下の手順でイオン飲料水を自作することもできます。

★経口補水液の作り方
1、砂糖40g(上白糖大さじ4と1/2杯)と食塩3g(小さじ1/2)を湯冷まし1リットルによく溶かす。

2、かき混ぜて飲みやすい温度にする。

3、果汁(レモンやグレープフルーツなど)を搾ると飲みやすくなり、カリウムの補給にもなります。

ナトリウム濃度50mEq/l, カリウム20mEq/l程度の経口補水液の出来上がりです。
※冷やすと嫌がる場合がありますので、冷やさないで飲ませてみてください。


通常、ノロ、ロタウイルス感染症の嘔吐は3日以内(多くは1日)で改善し、下痢は7日ほど持続します。

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インフルエンザ

インフルエンザワクチン接種が始まっています。
今月、近隣での発生状況は、11月10-15日頃、和歌山県下津町で1人、大阪府岸和田市で1人のA型インフルエンザが確認されています。

2006年10月17日(火)
おたふくかぜが流行しています。

秋らしい涼しい気候が続いています。
例年通り、この時期喘息やアレルギー性鼻炎が増えています。
先月から警戒しているRSウイルス感染はまだ出ていないようです。
さて、全国的におたふくかぜ(流行性耳下腺炎)がはやっているようです。
全国的には先月の9月がピークだったようですが、当院来院患者様の住居地域では今が盛んなようです。

○おたふく風邪ワクチンについて
おたふく風邪のワクチンで発症を予防する効果は90%です。10人に1人はワクチンしていても罹患してしまいます。
おたふくワクチンの副反応は接種後1ヶ月以内の無菌性髄膜炎で1000~2000人に一人に発症しますが、自然治癒します。
おたふくワクチンは患児と接触した後の接種で発症を予防する効果はあまりありません。
水痘ワクチンは水ぼうそう患者と接触後3日(72時間)以内にワクチン接種をおこなえば,予防できますが、おたふくは出来ません。

○原因
ムンプスウイルスが原因です。
飛沫(ひまつ)感染し、潜伏期間は2~3週間です。

○症状の現れ方
感染しても無症状の人が多い疾患です。

発症した場合は、突然の発熱、両側あるいは片側の耳下腺のはれと痛みで始まります。2~3日以内に対側の腫脹(しゅちょう)がみられ、顎下腺にも広がることがあります。ひとつの唾液腺のはれは3~5日で引くことが多く、7~10日で治ります。

 一度下がった熱が再発し、腹痛、頭痛、あるいは精巣(せいそう)のはれを起こした場合には、無菌性髄膜炎(ずいまくえん)、膵炎(すいえん)、精巣炎(せいそうえん)などの合併症が起きた可能性があります。
(最初の耳下腺腫大から21日以内で発症します。)

髄膜炎を起こす可能性は10人に1人という報告があります。

難聴の発生頻度は1~2万人に1人とされており、通常治癒期に突然片耳の難聴と耳鳴りで発症しますが、有効な治療法はありません。

○治療
有効な治療薬はありません。発熱や痛みに対してはアセトアミノフェンの内服・坐薬が使われますが、感染症では解熱薬は使用しないほうが免疫系のはたらきも良いようです。
 頭痛、嘔吐などが強い無菌性髄膜炎を合併した場合には、腰椎穿刺(せんし)(背骨のなかに針を刺す)で管に脳脊髄液を排液して脳圧を下げます。膵炎の場合にはその程度に合わせて抗生剤、酵素阻害薬を使います。年長児、成人では精巣炎の合併頻度が高いのですが、片側性の場合は不妊の原因になることはまれです。
 まれに難聴を合併しますが、治療法がなく、聴力の回復はほとんど期待できません。通常は精巣炎と同様に片側性です。

○家庭で出来ること
一度小児科で診断してもらった後は、痛みが軽くがまんできるようであれば、家庭で安静にしているのがよいでしょう。痛みが強い、あるいは頭痛、嘔吐を伴うようでしたら再度小児科を受診してください。
耳下腺の腫れが無くなったときに、治癒証明が必要な場合は、所定の用紙を持って、再度小児科を受診してください。




以下は関連記事抜粋です。
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おたふくかぜの流行ピーク 1-9月の患者16万人超 02年以降で最多に

 医療機関から報告された流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の患者数が、今年は9月末までに16万3678人に達し、同期としては前年の約13万5000人を大きく上回り2002年以降で最多となったことが15日、国立感染症研究所のまとめで分かった。

 流行性耳下腺炎は患者のくしゃみやせきのしぶきに含まれるムンプスウイルスが原因で起き、数年周期で大きな流行を繰り返している。
 感染研は今年が流行のピークになるとみて「感染している人には近づかず、かかった場合は小学校や幼稚園には行かないこと。手洗いを励行し、タオルの共用も避けることが大事だ」(安井良則(やすい・よしのり)主任研究官)と注意を呼び掛けている。
 患者数は「定点」となっている全国約3000の医療機関からの報告で、最近で多かったのは01年の約25万5000人だった。02年は約18万1000人、03年は約8万5000人と低下したが、04年は約12万8000人と反転し、05年は18万8000人と増えた。感染研は今年が昨年を上回るのは確実とみている。
 流行は1980年代には3-4年周期で増減していたが、89年に流行性耳下腺炎、麻疹(ましん)(はしか)、風疹の新3種混合(MMR)ワクチンが導入されたのをきっかけに、患者が減り周期も延びた。しかし、ワクチン接種後に無菌性髄膜炎の報告が相次ぎ、93年にワクチンが中止された後は、元の周期に戻る傾向がみられるという。

▽流行性耳下腺炎
 流行性耳下腺炎 ムンプスウイルスに感染すると2、3週間の潜伏期を経て発症し、唾液(だえき)腺の腫れや痛み、発熱などの症状が出る。通常は1、2週間で治まるが、髄膜炎や難聴、睾丸(こうがん)炎などの合併症を引き起こすこともある。患者の7割は2-7歳児で、1回かかれば二度とかからないとされる。

2006年9月6日(水)
秋型気候に変化してきました。

この間まで梅雨、明けたかと思うともう秋型の気温になってきました。通常9月は喘息発症の時期ですが、今年は8月に喘息発症する方が多く、異常気象の影響を感じます。
 さて、例年どおりと考えますと9-10月にかけて、気温の低下とともに再び気道感染症患者の増加が見られます。多くは一般感冒ウイルスですが、3ヶ月以下のこどもはRSウイルスに注意が必要な時期です。

RSウイルス
年長児や成人は単なる鼻かぜ程度の症状しか出ませんが、生後3ヶ月以下の児が罹患すると、鼻水、くしゃみの症状のあと、急速にゼーゼー(喘鳴)が出現し、30%の確率で入院となります。罹患ピークは12月です。
お部屋の加温と加湿、人ごみへの外出を控えるなどの対策を。

2006年6月16日(金)
最近流行している疾患について

気道系疾患として
ヘルパンギーナ(コクサッキー、エンテロ70ウイルスなど)
喉の奥に口内炎が出来て、食べると喉がいたくなるといった病気です。

アデノウイルス
咽頭結膜熱、プール熱といわれています。
熱が5日ほど続きます。

インフルエンザB型
地域の中学生~小学生高学年で流行しています。
39度の高熱と頭痛、きつい倦怠感が症状です。(早期発見で治療が出来ます。)
現在の流行株はビクトリア株と言って昨年~今年のワクチンには入っていなかった株のため、抗体をもっている人が少ないというのも理由だそうです。

インフルエンザA型
いまだ、ちょこちょこ保育所で見かけます。シツコイ(><;)

夏風邪
エンテロウイルス系:エコー、コクサッキー、アデノなどのウイルスで嘔吐、下痢を認めます。

細菌性下痢
いわゆる食中毒です。キャンピロバクター、病原性大腸菌、サルモネラなどが流行しています。下痢が無く、発熱と腹痛のみの場合もあります。
血便の混入や、便の臭いが腐敗臭あるようなら、あらかじめ便を持って来院してくださるとありがたいです。

2006年5月20日(土)
大阪で麻疹(はしか)患者発生

2006年5月に入り、茨城県南部で麻疹が流行しています。
千葉県でも患者が多数出始めており、 関東一円、全国に広がる可能性が危惧されます。
さらに、北大阪地区からも1人発生しました。
以前と比べ、麻疹ワクチン接種率がかなり上がっていますので、流行しにくいかもしれませんが、
流行した場合、和歌山まで伝わるには1ヶ月程度かかると思われます。
麻疹ワクチン未接種で麻疹未罹患のかたは、大至急予防接種を受けましょう!
http://idsc.nih.go.jp/disease/measles/meas0605.html

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