和歌山市 (JR和歌山駅近く)にある小児科医院。循環器, 呼吸器, アレルギー, 発達障害 ( ADHD ), トラベルクリニックにも対応

狂犬病暴露後

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WHO分類

カテゴリ狂犬病が疑われる動物との接触暴露後処置
I触ったり、餌をあげたりした際に
正常な皮膚の上を舐められた。
不要
II皮膚を軽くかじられた
小さな引っ掻きあるいは出血のないすり傷
緊急ワクチン接種
傷の手当
III1か所以上の皮膚貫通した咬み傷やひっかき傷
損傷を受けた皮膚を舐められた
舐められてことで唾液と粘膜が接触した
コウモリとの接触
緊急ワクチン接種

※これ以外に、タイの研究者の間では、category IVというのも想定されており、これは、顔面、頭部、腕や手指に重症の咬傷を多数箇所受け、体重あたりで算出したRIG投与量では液量が不足してすべての傷に注入できない場合が該当する。(生食でRIGを薄めて注入するらしい)

コウモリと接触した場合、咬傷や引っ掻き傷、粘膜への曝露が除外できなければ曝露後接種を考慮すべきである。

 WHOでは暴露後、ワクチン接種前に可及的速やかにRIGの投与を創傷部位付近および筋肉内に行うことを推奨しています。(その場に免疫グロブリンが無い場合は、7日以内に免疫グロブリンを投与する。)
 しかしながら、RIGは世界的に供給不足であり、90%以上の患者はRIGの投与なくワクチン治療を受けているのが現状です。日本でも、RIGは製造を行っていないため、入手は非常に困難です。

 このため、狂犬病動物に咬まれた可能性がある場合は、必ず、現地の首都圏の大きな病院を受診して加療を受けてから帰国してください。(旅行保険などでお金に余裕のある方は、当事国に無い場合は、隣国に飛行搬送してもらって接種してもらう場合もよくあります。)
まちがっても、日本で治療してもらおうと思わないでください。日本には通常、RIG自体がありません!

 また、上記カテゴリIIIに属しているにも関わらず、RIGの処置が受けられない場合は、大使館に相談してください

(途上国で供給されるRIGは、(先進国ではヒト血清由来の製品が入手できるのと対照的に)ウマ血清由来であることが多く、ウマ由来のRIGの投与は、血清病の重大なリスクとなります。)

暴露後緊急ワクチン接種

  • 初回接種3回接種後または、追加接種後6カ月以内の方
  • 抗体検査で十分な抗体価がある方
     に対する治療法です。
    (RabipurやVerorabなどの外国製ワクチンでは、接種後1年、追加接種後は2年ほどは有効な免疫がある場合が多いですが、抗体検査をしない場合は万一を考えて、6カ月となっています。)

  • ワクチン未接種の方
  • ワクチン不完全接種の方
  • 初回接種3回接種後または、追加接種後6カ月以上の方で抗体検査しない方
  • 抗体検査で不十分な方
     に対する治療方法です。
接種法接種日03714212890
Essen法筋肉注射11111(1)
Zagreb法筋肉注射201010(1)
TRC-ID法皮内注射222001(1)
Oxford法皮内注射8040011
日本法皮下注射1111011

※Zagreb法:抗体価の上昇が速いため、RIGを接種出来ない場合にWHOは推奨
※TRC-ID法(タイ赤十字皮内方式):筋肉内投与量(1ml)の0.2mlを2か所に接種
※Oxford法:筋肉内投与量(1ml)の0.1mlを8カ所に接種。(RIGを接種出来ない場合に推奨)

アメリカ国内受傷における対応

ペットのイヌ、ネコまたはフェレットにかまれた場合

スカンク、アライグマ、キツネ、その他ほとんどの肉食動物、またはコウモリにかまれた場合

コウモリの咬傷は見過ごされることもあるため、かまれた可能性が疑われる場合にもワクチンを接種します。たとえば、目が覚めたら部屋の中にコウモリがいた場合は、ワクチンを接種します。

家畜、小型のげっ歯類、大型のげっ歯類(ウッドチャックやビーバーなど)、ウサギまたは野ウサギにかまれた場合

当院で行った暴露後接種記録

30代女性

 2014年2月、5週間のインド旅行にて、到着10日目、市場で立っていたら突然後ろから飼い犬に足を咬まれた。WHO3°。飼い主は、咬まれる奴が悪いというような態度で去って行った。
 RIGは無く、現地医でEssen法にてヒト2倍体型ワクチン3回接種後に帰国。当院でRabipur追加接種続行

40代男性

 2015年〇月、ラオスに仕事で渡航後、1日目で、子犬に近づいた所、大きな犬が突然出てきて手を噛みつかれた。WHO3°。RIGは無く、現地医で1日遅れて、Essen法にてVerorab2回接種後に帰国。当院で追加接種続行

 2回目接種を行った現地クリニックでは、冷蔵保存すべきワクチンを常温の棚に置いており、そこで取り出された物をクリニックに持って行って接種するシステムだったようで、常温保存されたワクチンで、無効である可能性が高く、当院で1回多めに追加接種した。

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