子宮頸がんワクチン副作用研究のスキャンダル
子宮頸がんワクチン副作用研究のスキャンダル
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子宮頚癌ワクチン後の副反応として報告されている、けいれんや、全身の疼痛障害、記憶障害などについて、厚労省の副作用研究班は2つのグループに分かれて、研究報告を行ってきました。
- 1つは、精神疾患による障害がワクチンとは関係なく、ワクチン接種後に発症した可能性について考える牛田享宏グループ
- もう1つはワクチンによって自己免疫疾患が誘発された可能性について考える池田修一グループ。
特にTBSが報じた池田グループの研究結果は衝撃的で、サーバリックスを投与したマウスにだけ、脳(記憶に関係する部位である海馬)に異常な抗体が沈着し、脳炎を起こしている写真を公開し、人々は恐怖しました。
この他、「副作用被害者の80%に、日本人の40%にみられる特定のHLA遺伝子が集積されている」とかいうのもあったんですが、これに関しては、ちょっと研究囓った医師なら、「ん?それの何処が有意なの?」レベルでスルーする内容でしたので、問題にはしてませんでしたが、マウス脳炎のインパクトは医者にとっても大きかったんです。
今回、雑誌WEDGEの医師兼記者でもある村中璃子さんの取材によって、池田グループ内から内部情報が洩れ、例の脳炎マウスの報告がでっち上げである事が暴露され、大騒ぎになっておりますが、マスコミは今までのところ何も報じていません。
この問題の大きさは
- 厚労省から依頼された研究で、でっち上げ報告をした。
- その内容に恐怖した一般人は当然ワクチン接種を控えるため、結果、年間9800人とされる子宮頚癌発生患者が(他国はワクチン接種してるから減っていくのに日本だけ接種者数が増えないからガンの発生が)減らず、将来死人が大勢でる可能性が高くなった。
の2点です。
、STAP細胞事件との違いは、将来大勢の死人が出るかもしれないということであります。
この問題に対して、医師コミュニティーでは、大スキャンダルだと大騒ぎしているのに、マスコミは無反応であります。
まあ、同日に起こったイギリスのEU離脱問題による為替急落も死人が出るレベルではありますが、それにしても、副作用報告の時は、あれだけ大騒ぎして取り扱って、この大スキャンダルをスルーしたら、それは、大変バランス欠いてます。
神戸大学大学院医学系研究科感染治療学分野教授 岩田健太郎先生もさっそく噛みついてくれています。
ただ、マスコミはもう少し大きな組織が研究不正を認めた後から動き出す傾向があるようで、もうしばらく様子見なのかもしれません。
とはいえ、このスキャンダルが報じられることが確実となったあたりで、池田教授は第三内科主任教授と医学部長を辞任すると言い出しているという情報も入っております。
こういった騒動で子宮頚癌ワクチン行政が停滞し、海外ではすでに癌カバー率90%近い9価ガーダシルが発売されているというのに、いまだ日本で使用できるのはカバー率70%の旧型の4価ガーダシルであり、大変悲しい状況です。
衝撃的なワクチン副作用の内容は最初にインパクトのある報告を行った場合、その報告が後に誤りであったと訂正されたとしても、最初の報告を上回るほど周知されず、その結果、誤解を持ったまま、広まり続けるという事がほとんどで、
ワクチン中のチメロサール(水銀)と自閉症の関係をでっち上げ報告したウェイクフィールド事件も、その後、否定する報道が何度なされても、未だにワクチン中のチメロサールが悪いと思い込んでいる人は無くならないわけです。
関連リンク
- HPVワクチン「捏造」報道の名誉毀損訴訟 村中璃子氏らが全面敗訴
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池田教授の脳抗体スライドの疑惑
神経内科専門医です。ネット検索で来ました。こちらに掲載の池田教授の脳抗体スライドに大きな疑惑があることを私のブログで10月に告発しました。参考にされてください。
http://powriter.blog.fc2.com/blog-entry-294.html
http://powriter.blog.fc2.com/blog-entry-295.html
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ガーダシル4価接種後(3年経過)の9価接種は有効か
二人の娘を持つ母です。ご相談させてください。
上の子は、例の騒ぎが起きる前に、
予防接種のお知らせが届いた際にすぐにガーダシル4価の接種を3回行い、何事もなく終了し、3年が経過しています。
今、下の子が16になったため、色々調べていたのですが、その間、私がHPVのハイリスクに感染してるとの診断がおり、定期的な細胞検査を行うことになりました。
そのHPVウィルスは9価では防げるものであることから、下の子には9価を受けさせようと考えています。
そこでご相談です。
上の子は、まだ体験がないようですので、今のうちに9価を受けさせたいと思うのですが、
そもそも4価を終わっている状態で9価を受けることによるリスクはありますでしょうか。
このような予防接種の受け方があるか、その場合の有効性やリスク、注意事項があればおしえてください。
よろしくお願いします。
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Re: ガーダシル4価接種後(3年経過)の9価接種は有効か
>>2
Studies using a mixed regimen of HPV vaccines to assess interchangeability were not performed for GARDASIL 9.
『GARDASILとGARDACIL9の混合接種による互換性の検証は行われていません。』
GARDACIL9添付文章より抜粋
よって、責任あるコメントはできません。
>このような予防接種の受け方があるか
安全性の検証が成されていませんので、今のところそのような接種方法は存在しません。
>その場合の有効性
3回無事に接種できれば、有効性は期待できるでしょうが....
>リスク、注意事項があればおしえてください。
起こりうる注意事項は、両製剤に含まれる4価抗原に対する過剰免疫反応で、より強い局所反応やアナフィラキシー反応を起こし、最悪、ショックを起こす事です。
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2003年生まれの娘の接種について
娘は、空白の3年間で接種を逃しました。私が尖圭コンジローマに感染していた場合、出産時に子供に感染する事もあると知りました。娘に婦人科の内診を受けさせるのは、無理です。もう既に娘に感染していた場合、ワクチン接種をしても危険はないでしょうか?
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Re: 2003年生まれの娘の接種について
>>4
それは、気にしなくてよいと思います。
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池田教授の脳抗体スライドの疑惑